活性酸素は体内に必要なもので、呼吸するだけで発生するものなんですが、多過ぎると問題があるんですね。
知らないうちに必要以上に活性酸素を溜め込むような食事をしているみたい。
自覚しにくい残留性有害物質
有害性が明確な食品添加物は比較的注意しやすいんですが、長い時間をかけて体内に毒がたまっていくタイプの有害物質は、からだに異変が出ても原因を特定することが難しく、原因不明にされたり、誤った診断をされがちなんだそう。
この残留性有害物質にはどんなものがあるかというと、
- カビ類
- 調理法により含まれる発がん物質
- 環境汚染物質
- 輸入農作物の残留農薬
1.カビ毒
食品についたカビは取り除くことができても、カビ毒の多くは、調理時の温度ではほとんど分解されないのだそう。
アフラトキシンやリンゴの腐敗菌パツリンは発がん性が強い。
カビが生えたものは食べないほうが無難。
2.調理法により含まれる発がん物質
焦げが有名。
そのほか、野菜類に含まれる硝酸塩や漬物などに含まれる亜硝酸塩は、魚などに含まれるたんぱく質と反応してニトロソアミンという発がん物質を生成します。
亜硝酸塩は発色剤として、ソーセージやチーズなど、多くの加工食品で使われています。
対策としては、ビタミンCやポリフェノールをしっかり一緒にとることです。
3.環境汚染物質
わたしがショックだったのは、玄米やヒジキにヒ素とカドミウムが多く含まれているということです。
健康食品と言われている天然の食品が環境汚染物質に侵されているのが現実なんですね。
髪や爪を調べると、現代人の多くにヒ素やカドミウム、水銀などの有害物質が検出されるそうです。
とくにヒジキは無機ヒ素の含有量が多いので、できれば食べないほうが無難なんだとか。
玄米は栄養バランスのとれた優れた食品である反面、ヒ素やカドミウムの危険性もあるというわけです。
玄米食の方で肌の黒ずみや高尿酸血症、腎臓機能低下などに不安がある人は、環境汚染物質を疑ったほうがいいかもしれません。
ニンニクやねぎなどに含まれるイオウ化合物は、体内でヒ素と結合し、毒を抑制したり排泄させたりする作用があるそうです。いっしょに食べるようにするといいかもしれませんね。
魚介類はさらに危険な環境汚染物質を溜め込んでいます。こうした環境汚染物質は、安定していて自然界で分解されることがなく、食物連鎖を通じて濃縮されていくというから恐ろしい。食物連鎖が一段階上がるごとに10倍濃縮されるそうです。人が食べるときにはいったいどれぐらい濃縮されているのでしょうか……。
また、こうした環境汚染物質は、体内で分解されないのにも関わらず、解毒に関わる多くの酵素やビタミン・ミネラルを大量に消費し、からだに大きな負担をかけるんです。
魚介類を食べるなら、食物連鎖の少ない小さくて寿命の短いものを選びたい。
4.輸入農作物の残留農薬
いわゆるポストハーベストです。
わたしも毎日のようにバナナを食べているので危ないかも。
なかでも輸入穀類や豆類は、サリンと同じような有機リン系の農薬を使っているところが多く、ハイリスクなんだそう。
食事が憂鬱になる話ばかりですね。
どこまで信じてどの程度リスク管理をするかは、自分のからだの調子を見ながら自分で判断するしかありません。
知らないで溜め込んでしまうよりは、有害のおそれについては知っておきたいところです。
参考文献
このほか体質改善関連の本いろいろ。