高齢になるほど肉を食べ、しっかりたんぱく質をとることを推奨している健康法があります。あっさりしたものばかり食べて栄養失調になったり、骨粗しょう症になる人が増えているからです。
確かにこの方法で改善する人もいるでしょう。でも、腸に聞いてみてくださいね。たんぱく質のとり方には注意が必要です。
栄養失調は腸が疲れているからかも。
栄養失調や食べても太らないといった症状には、まず腸の健康を疑ってみましょう。
小腸が疲れて消化吸収する力が弱まっているかもしれないからです。便秘や冷えのある人はまず間違いなく腸の疲労です。
無理にせっかくの肉を食べても逆効果です。まずは腸を休め、便秘改善に努めるのが先です。
前回にも書きましたが、本来の自然なお通じは空腹感によってもたらされるものです。空腹感が得られるまで食べないようにして腸をゆっくり休ませてあげるのが一番の養生なんですね。
腸もみ習慣おすすめします
リーキーガット症候群(LGS) 腸管壁浸漏症候群、日本人の7割?
腸管壁浸漏症候群(リーキーガット症候群)は、つい最近知られるようになった病気ですが、日本人の7割がかかっているのではないかと言われてます。腸管壁に大きな穴があいて、バクテリアや毒素、食べ物が漏れ出す状態になることです。
腸管壁は、大きな食物が入らないように選別するところなんですが、LGSになってしまうと、大きな食物がどんどん吸収され、それが異物と判定されて食物アレルギーになってしまうそうです。
また、ミネラルやビタミンを血中に運ぶ役割を担うたんぱく質にダメージを与えるので、やがてミネラル・ビタミン欠乏症に陥ります。
その結果、あらゆる病気の引き金になっているのではないかと言われています。
こうした腸管壁浸漏症候群(リーキーガット症候群)を引き起こしてしまうのが腸に負担をかける食生活なんですね。腸管壁を痛める主なものは、
- 抗生物質
- アルコール・カフェイン
- 食品添加物
- 精製炭水化物食品
などで、現代の生活で完全に避けるのは難しいものばかりなんですよね。
リーキーガット症候群の参考サイトはこちら
何を食べるかより、腹八分目
しっかり食べないといけないものを言う前に、食事は腹八分目を心がけ、腸に疲れを回復する余裕をあげることが大切だと思います。そうでないと、どんなにいいものを食べても、からだに取り込まれないばかりか、かえって害になってしまうんですね。
夏はとくに、腸にゆっくり休んでもらいましょう。