体質改善ステップ1は腸内環境の健全化でした。
ステップ2は肝臓ケアです。肝臓はお酒を大量に飲まなければだいじょうぶなどと思ってませんか?
確かに、肝臓にとってアルコールの分解は大きな負担を伴う仕事に違いないんですが、肝臓はアルコールを分解しているだけではないんです。一番大きい臓器だけのことはあって、非常にたくさんの重要なはたらきをしています。そして、腸と同じく、何かと負担を強いられ疲れやすい状態にあるんです。
「肝」という名のとおり大切なはたらきをしていながら「沈黙の臓器」と呼ばれ、ほとんど意識されることがない肝臓ですが、少し思いやるだけで、生活の質がぐっとアップする可能性を秘めているんです。
肝臓の負担を軽減するには?
肝臓の負担を軽減するのはアルコールを減らすことだけではありません。
肝臓の仕事を増やさないようにし、肝臓が元気でいられるようにすればいいんですね。
肝臓の仕事とは?
肝臓の仕事には大きく3つあります。
- 解毒
- 代謝
- 胆汁の生成と分泌
です。
1.解毒するものをなるべく減らす
肝臓はアルコールだけでなく、たとえば薬やそのほか体内で発生した毒素などを無毒化する作業をしています。
この量が現代人は非常に多いと言われてます。
当然、処理能力には限界がありますから、処理しきれなかった有害物質が体内を巡る事態が起こり、病気の原因になったりもします。
これが副腎疲労を招くきっかけになっているとも言われてます。
なるべく有害なものを体内に入れないように努めることは、腸・肝臓・副腎共通の負担軽減なんですね。
有害物質の主なものは、
- 環境汚染物質(DDT、PCB、有機水銀、カドミウム、ダイオキシンなど)
- 食品添加物(タール系色素、亜硝酸塩、臭素酸カリウムなど)
- ポストハーベスト農薬(OPP、TBZ、イマザリルなど)
- 残留農薬(有機塩素系農薬、有機リン系農薬、燻蒸剤、除草剤など)
- そのほかヒジキ、ワラビ、ふきのとう、カビ類、調理法により含まれる発がん物質など
もう嫌になるほどあります。
これらすべてを避けることは不可能です。
でも、こうした有害物質を日夜分解しようとがんばってくたくたになっている肝臓のことを思い出すだけでも生活は変わります。無頓着ではいられなくなるからです。だからと言って、神経質になってストレスになりませんように。
わたしは、だいたい半分ぐらい避けられたらいいぐらいに思うようにしてます。添加物たっぷりの加工食品も便利なので利用します。全部完全に避けることはできないことを受け入れ、自分でコントロールすることが大切です。そのために肝臓があるんです。でも、加工食品は使う回数を減らすなどして、できる範囲で肝臓をいたわってあげたいですね。
ほかにも、太り過ぎない、甘いものを減らすことも負担軽減になります。
2.肝臓の仕事を応援する
次に、肝臓を力づけ、応援するものをとるように努めます。
アブラナ科に含まれているスルフォラファン、にんくや玉ねぎのアリシン、りんごやグレープフルーツのフラボノイドやペクチンなど、肝臓のはたらきを助けるものは、ふだん食べる食品の中にも含まれています。
食事をおろそかにしないようにするだけでも肝臓サポートになります。
肝臓をサポートする成分を集めたサプリメントもいろいろあります。食事に自信のない方や疲れがたまっているようなときは利用してみるのも方法です。