腸内が一度悪玉菌優勢の菌交代現象が起こってしまうと、そう簡単には元に戻らないそうなんです。
悪玉菌優勢になると、保たれていた腸内細菌のかたまりによる免疫的な働きが乱され、腸内ビタミンやホルモンが作成されなくなったり、さらに腸内の炎症を引き起こし、感染症やアレルギーの原因になるんですね。
常在細菌を復活させるにはどうすればいいんでしょう?
善玉菌の生き残りにエサを供給して増殖させる!
悪玉菌優勢になってしまった腸内細菌のバランスを整えるには、生き残っている善玉菌を応援するのが一番てっとり早い。
そこで善玉菌のエサになるというオリゴ糖をとるのはいいことなんですね。
100%オリゴ糖
オリゴ糖は、砂糖のように甘くない上に高価です。砂糖代わりに使うには不経済。善玉菌のエサとしてサプリメント的に用いるのがベスト。
大半の方は便秘改善を期待しているようですが、これだけで便秘がまったくなくなるって方は少ないと思います。善玉菌のエサとして、ゆくゆくは腸内環境を整えるって話なので、便秘的にはかなり間接的な代物です。ニンジンジュースやビタミンC・オリーブオイル摂取などとの併せ技がおススメです。
一方、安易に抗生物質を長期間服用するといったことをやめるのも大事。
抗生物質はどうしても必要な場合もありますから、むやみに避けてもいけないんですが、たとえば、風邪がひどくならないように服用するなど、ちょっとしたことで頻繁に服用するのは危険。大事な腸内細菌まで殺してしまいます。
風邪気味のときは、無理をしないでからだを休めることを優先し、薬の力で元気になろうとしないことですね。「仕事はそう簡単に休めない」という気持ちはわかります。でもあとでかならずもっと後悔することになります。
悪玉菌のエサとは?
善玉菌を応援したいと思っているのに、知らない間に悪玉菌を応援していた、なんてことがよくあるそうなんです。
悪玉菌は善玉菌と同じく、未消化の分解を行っているのですが、そのとき人体に有害な物質を作ったり、からだに必要なものを消費したりしてしまうから悪玉って言われているんですね。
悪玉菌のエサになっているのは、食物の未消化タンパク質以外はすべて体の中で作られているものなんですね。たとえば、胃腸から分泌される消化酵素、古くなった細胞、唾液や消化液、腸液に含まれる尿素も悪玉菌のエサになるそうです。
こうしてみると、断食しても悪玉菌はあまり困らないことがわかります。
また、一般的に動物性タンパク質はほとんどが小腸で吸収されてしまうはずなんですが、過食が続くとそうはいきません。
コラーゲンやゼラチン、乾燥・燻製・焦げなどタンパク質が変質したものや魚卵などの外皮、脂の多いタンパク質なんかは小腸では消化吸収されず、未消化タンパク質として大腸に運ばれ、ほとんどが悪玉菌のご馳走になるんです。
ところで、美肌に効果があると人気のコラーゲンですが、じつは美肌にいいという科学的根拠はないんです。それどころか、からだに重要なセロトニン生成を阻害しかねないということで、積極的にとる必要のない物質みたいですよ。悪玉菌にエサやってるようなものなんですね……。
腸内バランスをモトに戻す方法は、地道な毎日の食事を見直すこと以外にないようです。
食事改善は、めんどくさい反面、いつからでもすぐ何かしらできることがあるのがメリットです。少しずつ取り組んでいきたいと思います。
ビタミンC
ビタミンCはアスコルビンサン粉末だと安い。朝ジュースにクエン酸といっしょに入れるといいですよ。わたしはビタミンCでお通じ快調です。