病院に行ってもわからないしつこい疲れの原因とは

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なんでも「****症候群」と病気にしてしまうのもどうかと思いますが、その一方で、しんどくて困っているのに、病院に行ってもどこも悪いところが見つからない「存在しない病気」というのがあるのも現実なんですね。そういう人の中には、怠け病、あるいは「気のせい」と言われて追い込まれていく人もいます。

東洋医学では未病というのがありますが、病気と診断される前に、自分のからだの不調について、もっと知ることができたらいいと思いませんか?

今回は、『しつこい疲れは副腎疲労が原因だった』という本を紹介したいと思います。

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副腎とは?

副腎というのは、腎臓の上にあるとっても小さな臓器です。

右の副腎はピラミッドのような形をしているのに対し、左は半月状です。それぞれ幅が3~5センチ、厚さは6ミリ程度と薄く、重さは一つが約3~5グラムしかありません。

名前に腎という文字がついているので、腎臓の補佐役みたいに思いますが、じつは腎臓とは無関係で、非常に重要な役割をいくつも担っている臓器なんですね。主なはたらきは、ホルモンの生産・分泌です。

副腎は、主にストレスに対処するホルモン担当で、その種類は50種類以上に及びます。その機能の複雑さゆえに、不具合を起こすと、全身にダメージを与えてしまうんですね。

副腎疲労(アドレナル・ファティーグ)とは?

副腎疲労とは、アメリカ人のジェームズ・L・ウィルソン博士が名づけたものです。

副腎がさまざまなストレスに晒され続けると、副腎が疲弊して必要なホルモンを必要な分量だけ分泌できなくなり、正常に機能しなくなってしまいます。そのような状態になると、その人に何かストレスを感じる現象が起こっても、副腎が対処できず、結果として、いつもぐったり疲れていたり、うつ病のような症状に陥ること。

副腎疲労は、一般的に認識されている病気ではありません。100年以上も前から認識されている症状であるにも関わらず、医学生は病気として学んでいないのだそうです。最近話題になっている「リーキガット症候群」と同じですね。

副腎の病気として認識されていて治療の対象になるのは、

  • アジソン病:副腎機能が非常に低く、必要なホルモンが生産できない重篤な病気。
  • クッシング症候群:コルチゾールやアンドロゲンなどのホルモンが過剰に分泌される病気。

以上の二つで、ホルモンの数値が異常に高いか低く、体に明確な兆候があらわれているものに限られています。

副腎疲労は存在しない病気ということになっているんですね。

副腎疲労は自分で治せる!

『しつこい疲れは副腎疲労が原因だった』の著者は、副腎疲労で寝たきりの状態だった夫をサポートした経験の持ち主。夫婦ともに医師として、副腎疲労に苦しむ患者のサポートに取り組んでいます。

著者は、副腎疲労は自分で治せると述べています。副腎疲労の改善は、わたしがこれまで学んできた体質改善の方法と基本的に同じなんですね。

大きくは3つあります。

  1. 生活習慣の健全化
  2. ストレスマネジメント
  3. 毒素排出

生活習慣の見直しは、主に睡眠や食事。それも無理のない範囲でできるところから続けていくのがコツですね。

ストレスマネジメントというのは、ストレスの原因と向き合って、うまくかわす方法をくふうすることです。

最後の毒素排出は、腸内環境を整えることと、なるだけ毒素を取り込まないように努めることです。

ね、これまで書いてきた片頭痛やアレルギー改善の方法と同じなんですよ。これからも上記3つについて、学んだことや実践したことを書いていきたいと思います。

疲れがとれないとお悩みの方、参考にしてみてくださいね。