使われていない食品を探すほうがむずかしいぐらい巷であたりまえのように使われているのが植物油脂です。そのほとんどが極力避けたい油だから困ります。
片頭痛体質を招く悪い植物油とは
いい植物油は、昔ながらの低温圧搾製法でつくられたシソ油(エゴマ油)、亜麻仁油、エクストラバージンオリーブ油、ごま油、菜種油などで、それ以外の植物油はみな、できるだけ避けたほうがいい悪い植物油なんです。
スーパーには、植物油がズラッとたくさん並んでますよね。
健康のために積極的にとったほうがいいと言われているシソ油や亜麻仁油といったオメガ3の油もよく見かけるようになりました。
でも、そのほとんどは工業的に精製・加工してつくられたもので、低温圧搾でつくられたものはないと思ったほうがいいんです。そもそも製法なんてどこにも明記されていません。明記されていないのはそれだけじゃありません。副産物として生成されるトランス脂肪酸がいったいどれぐらい含まれているかなんてことは知る由もないんです。
加工食品や市販のお菓子のほとんどはこうした植物油脂が使われています。お持ち帰りの揚げ物や外食店で使われている油もまず低温圧搾製法の油ではないと思われます。
このように、悪い植物油をとらないようにするのってかんたんじゃないんですね。
低温圧搾サラダ油
実現可能な範囲で低温圧搾製法の油を選択するワケ
わたしはカンペキに悪い植物油を避けることはできていません。
ショートニングを使っているパンやお菓子、トランス脂肪酸が含まれているであろう加工食品なんかも食べます。値段が安いこともありますし、便利でおいしいからつい食べてしまうんです。
だけどわたしは低温圧搾製法のよい油をあきらめているわけではないんです。自宅で調理する油はほぼすべて低温圧搾製法のものに切りかえましたし、合成調味料もできるだけ自分で作るようにしています。
無理しないでできるところではいい油を選ぶようにしているんです。
そんな中途半端なことをしても意味がないと思われるかもしれませんね。わたしもそう思っていた時期もありました。
確かに、せっかくいい油を使っても、一方で加工食品や外食をしていたら効果ないように思いますよね。以前はいくらからだによくても、高価で食べ続けることができないなら、はじめから食べなくてもいいや、みたいなあきらめの気持ちがあったんです。
でも、最近ちょっと考えをあらためたんです。
カンペキでなくても、ときどきでも、低温圧搾製法の油を選んで、この油がいい、という意思表示をし続けていくことが大事ではないかと思うようになったんですね。
わたしの健康には大した効果はないかもしれないけれど、低温圧搾製法の油を選ぶ人が増えれば、わるい油が淘汰されていくことに貢献できる気がするんです。低温圧搾製法の油が主流になれば、つくるところも増えて、価格が下がるかもしれません。
だから、あきらめないで、できる範囲でいい植物油を選んで買う消費者でい続けたいと思います。
少しでもいい油をとったり、悪い油を減らせば、からだの負担が軽くなるのも間違いないですし。気長にやってます。