筋肉は運動不足で鍛えていないと日に日に衰えていきます。筋肉の衰えは、将来の要介護・寝たきりになるリスクを高めます。
死ぬまで元気で自立した生活を望むなら、50代の今からすぐ筋トレ始めましょう。
筋力低下チェック
- 片足立ちで靴下がはける。
- 家の中でつまずいたり滑ったりしない。
- 階段を上るのに手すりは不要。
- 横断歩道を青信号で渡りきれる。
- 15分ぐらい続けて歩ける。
- 2kg程度の買い物をして持ち帰れる。
- 掃除機の使用や布団の上げ下ろしなど、やや重い家事ができる。
じつはこれ、日本整形外科学会が高齢者のロコモ(運動器症候群)をチェックするのに提案している項目なんです。「これぐらいまだだいじょうぶ」だなんて油断しないでくださいね。片足立ちで靴下がはけない30代の方が増えてるそうですよ。ふだん座って靴下を履いている人、一度試しに立って履いてみてください。安全な場所で試して下さいね。意外とむずかしいと思いませんか?
筋肉は年齢に関係なく、使わなければ衰えるんです。運動不足を自覚している人は要注意です。
筋肉老化が自立した生活を妨げる
以上の7項目が難しいと感じる人はロコモ予備軍です。ロコモは、近い将来介護が必要になるリスクが高い状態、またはすでに介護が必要な状態を言います。
介護や支援が必要な高齢者は年々ものすごい勢いで増えています。さらにロコモが原因で血管障害を発症し、心臓病や脳梗塞、認知症になる場合も多いそうです。
平均寿命だけが伸びて、運動器の寿命が追いついていない状況なんですね。
ロコモの原因もまた、筋力低下が関係しています。だからやっぱりここでも筋トレが有効なんですね。老化は筋肉の衰えから始まるんです。筋力が衰えてから寝たきり予防のために筋トレを始めるのではなく、衰えを感じ始めた今から自立した老後のために筋トレをしてロコモ予防に努めましょう。