しっかり食べないと出ないと思ってませんか?
いっぱい食べたものを詰め込んで押し出すような排便は、腸に無理強いをしている排便で、本来の自然な排便ではないんですって。
自然なお通じは、空腹から生まれるんです。
空腹感が腸を動かすスイッチ
腸を動かすぜん道運動は、胃に食べ物が送られて膨らむと大腸のスイッチだけが入るそうなんです。でも、ぜん道運動するのは大腸だけではありません。小腸だってぜん道運動するんです。
小腸のぜん道運動は空腹感でスイッチが入ります。小腸には空腹のときだけに出てくる「モチリン」というホルモンがあって、この「モチリン」が小腸だけでなく、胃や大腸までも揺るがすほどパワーを持ってるそうなんです。
空腹感で「モチリン」が出ると、大腸は胃に食べ物がなくてもぜん道運動を始めて排便するんです。
本当の快便は、食べて大腸だけを無理やり動かして排便する方法ではなくて、ちゃんと空腹感を感じた小腸が「モチリン」を出し、小腸も大腸も自発的にぜん道運動を起こして排便することだったんです。
腸のことがよくわかる
空腹感ありますか?
ところで、毎日空腹感ありますか?
ちゃんとお腹がすいてから食事しているでしょうか?
仕事の都合なんかでお腹がすいたときに食事するなんてことはできない人のほうが多いですよね。
朝に排便したい人は、夜遅くに食べる習慣をあらため、朝に空腹感を覚えるように調整するといいのですが。できる範囲で空腹時間を作るくふうをしてみましょう。
わたしは一日二食にして、16時間~18時間食べない時間を作るようにしています。これは腸を休めるつもりでしていたのですが、排便にもいいんですね。一日二食の食事方法では、午前中は排便の時間ということになっており、固形物は食べないようにします。これも「モチリン」を出すためだったんですね。
腹八分目
お腹が空く感覚がなくなっている人は、食事の量を減らして腹八分目を心がけるようにしましょう。お腹が空かないのは、腸が食べ物を受け入れる準備ができていない証拠です。そんなときに、時間だからと無理に食べることを続けていたら、腸は疲弊し、ぜん道運動どころではなくなります。
胃に食べ物を入れて、大腸だけ無理やりぜん道運動させる排便もまた大腸に負担をかけています。小腸と大腸が自然に動き出すモチリンの分泌をうながすために、食事は腹八分目を心がけ本来の自然なお通じを呼び戻しましょう。