歯周病がやっかいなのは、なってしまったら今のところ治すすべがないことです。
歯磨きにどんなに励んでも、進行を遅らせることしかできない。
でも、歯周病が本当に生活習慣病だとすれば、進行を止めることは夢ではないかもしれません。
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歯周病の原因は免疫力の低下
歯周病菌はどこから来るのか? という問題に、明確な答えはまだないようです。ただ、キスや食事などで人から人に感染することがわかっています。日本人の成人の約85%は歯周病だと言われています。今症状がなくても、保菌者であると思っていたほうがよさそうです。
ところで、歯周病菌を持っていたとしても感染しない人もいます。歯周病菌は特定の複数の細菌が引き起こす感染症です。そうした歯周病菌をすべて殺菌しなくても、増え過ぎなければ感染しないんです。これも腸内フローラと同様、バランス問題なんですね。
ところが、加齢や疲労などで免疫力が低下すると、歯周病の感染を抑えきれなくなり、歯周病が静かに進行していくんです。
副腎の機能低下が歯周病を引き起こしているかも。
副腎は、体内の炎症を抑えるホルモンの生成を一手に引き受けている多忙な臓器なんです。
からだはこうした炎症と毎日必死で戦ってくれているんですね。
さすがの免疫力も対処できる量は限られています。処理しきれなかった炎症はどんどん進行しますし、炎症を抑えるべく毎日フル回転しているからだはボロボロになるばかり。
だから、
- からだの負担を減らすこと。
- からだの免疫力を上げること。
を同時に行うことが大切になってくるんです。
歯周病で言えば、
1.歯周病菌の数を増やさない。
歯磨きに励む。
歯科の定期健診に行く。
おすすめ!
2.免疫力を上げる。
- 腸内フローラの健全化に努める。
- からだに有毒なものを避ける。
つまり、毒素の排出力を高めるとともに、毒素をなるだけ取り込まない生活を心がけます。
歯周病もまた、生活習慣を見直すという地道な取り組みが実を結ぶ病気のようです。
わたしの歯周病は重症で、抜歯を何とか免れて踏み止まっているというギリギリのところです。こうなって初めて体質改善に励んでいるんですから遅いですよね。
こんなことにならないために、今すぐ生活習慣を見直してみてくださいね。