体質改善ステップは今回の4が最終回です。
ステップ4の最終回で注目するのは細胞膜です。細胞膜は非常に薄い膜なんですが、細胞の形態を決めるという重要なはたらきをしているんです。細胞膜が不健全になると、とくに脳細胞では、神経伝達に問題が起こる原因になります。
こうした重要な細胞膜を作る材料の一つが油なんですね。
目次
コレステロールは減らせばいいというものではない。
コレステロールは細胞膜を作る大切な材料の一つです。細胞膜の材料には、ほかにオメガ3系やオメガ6系の脂肪酸も使われます。
とくにオメガ3やオメガ6系は通電性が高く、神経伝達に優れているというとくちょうがあります。ところが、流動性が良過ぎて、細胞膜として形成維持するのが難しいという欠点があるんですね。それをガッチリ留めてくれているのがコレステロールなんです。
何かと悪者にされているコレステロールですが、なくてはならない重要なはたらきをしているんですね。
コレステロールは植物性食品にはまったく含まれていません。体内では、穀類や豆類などのリノール酸から間接的に作られるそうですが、動物性食品から適量とることも考えたほうがいいみたいです。
細胞膜でもやっぱりオメガ3系脂肪酸が必要
体質改善のあらゆるところで登場するオメガ3系脂肪酸ですが、細胞膜生成でもやはり重要な材料になっているんですね。
現代の食生活ではオメガ6系脂肪酸を無意識にとり過ぎてしまう一方で、オメガ3系脂肪酸は非常にとりにくいことがわかっています。両者のバランスをとるには、オメガ3系脂肪酸を積極的にとることが必要になってくるんですね。
ところで、オメガ3系脂肪酸というと青魚なんですが、ブリやマグロなどの大型の魚には、ダイオキシンなどの環境汚染物質を多量に含んでいるおそれがあり、注意が必要です。サバやアジなど小型の魚か、あるいは亜麻仁油やシソ油など植物性のものからとるようにしたほうがよさそうです。
このようにオメガ3系脂肪酸は、オメガ6系脂肪酸のように簡単にとれません。両者のバランスをとるには、オメガ6系脂肪酸を減らす努力も同時に行う必要がありそうです。
つまり、オメガ3以外は動物性油も植物性油もとり過ぎないようにしたほうがいいんですね。
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トランス脂肪酸は極力避ける
トランス脂肪酸の有害性は明確です。有害なはたらきをする悪玉コレステロールを増やす原因になっていることもわかっています。
日本では「少量だから平気」みたいな空気があるようですが、ありとあらゆる食品に含まれていることを考えると、無意識にかなりの量をとっていると考えたほうが自然です。
マーガリンやショートニング、加工食品の植物油脂、サラダ油などにはくれぐれも注意したい。
食用油は圧搾絞りのものを
溶剤で抽出された食用油は安価で、広く売られていますが、トランス脂肪酸が含まれています。
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高価なので使い過ぎません。