体内で作り出されているはずのビオチンが欠乏するわけ

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ビオチンとは、ビタミンの一種です。別名「ビタミンB7」、あるいは「ビタミンH」と言われることもあります。

ビオチンは、幅広い食品に含まれており、体内でも作られることから、不足するとは考えにくいと思われてきました。ところが最近、ビオチン欠乏症が疑われる人が増えてきているんですよね。

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ビオチンがビタミンHと呼ばれている理由

ビタミンHのHとは、ドイツ語の”Haut”ハウト、つまり皮膚を意味する単語の頭文字なんです。というのも、ビオチンは、皮膚の炎症を防止する栄養素だからです。

現在では、以下の重要なはたらきを担う補酵素としても知られるようになってます。

  • 脂肪酸の合成
  • エネルギー代謝
  • アミノ酸の代謝
  • ミトコンドリアのエネルギー代謝

ビオチンは、体内で作られていると言いますが、じつは腸内細菌が作り出してくれているビタミン類の一つなんですね。

ビオチンが欠乏するわけ

多くの食品からとることもできて、体内では腸内細菌が作ってくれるというビオチンがなぜ、欠乏するようになったんでしょうか?

それには2つの理由があります。

  1. 食生活が急変したこと。
  2. 抗生物質の過剰摂取。

その結果、腸内フローラが不健全な状態になり、ビオチンが欠乏する事態になってしまったんです。ここでもやっぱり腸内細菌が鍵を握っているんですね。

ビオチンを作ってくれる乳酸菌

ビオチンを生成してくれることで有名な乳酸菌がアシドフィルス菌です。

こちらは日本人におなじみのラブレ菌とともに、アシドフィルス菌、ビフィズス菌ロンガム種をバランスよくかたまりでとれるサプリメントです。

ビオチンが欠乏するとどうなるの?

ビオチンが欠乏するということは、腸内でビオチンをエサにしている悪玉菌が優勢になっている、ということなんです。

そうすると、内臓のはたらきや皮膚にあらゆる症状があらわれます。

その中のアレルギーや皮膚疾患では、ビオチンを積極的にとるビオチン療法で改善する事例もあることから、ビオチン欠乏説がより疑われるようになってきています。

でも、腸内フローラが不健全な状態では、いくらビオチンをとっても悪玉菌のエサになるだけという可能性もあるんですね。

では、どうすればビオチンを増やし、ビオチン欠乏状態から抜け出すことができるんでしょうか?

基本は腸内フローラの健全化に努めることに尽きます。

次回、ビオチン不足を解消する具体的な方法について書きたいと思います。

ビオチンと相性のいいプロバイオティクス

ビオチン療法の際、必ずセットでとる酪酸菌。

生きたまま腸まで届き、腸内有用菌の発育を促進し、悪玉菌の発育を抑制することで、腸内細菌叢の正常なバランスを保ちます。