腸内細菌がわたしたちのからだにとって、非常に重要な働きをしてくれていることがわかってきています。
でも、腸内細菌のかたまりである腸内フローラは、そうかんたんにコントロールできるものではないんです。それどころか知らないうちに、せっかくの腸内フローラを傷つけてしまっていることが少なくないんです。
小腸の細菌と大腸の細菌
腸内細菌には、
- 腸の粘膜近辺に定住する細菌(主に小腸に多く生息)
- 食べ物に生息する細菌(主に大腸で活躍)
以上の2つに大きく分類されます。
1の常在細菌は、母親から引き継がれ、その後の食生活や環境によって形づくられ、少年期以降、ほぼ変わることなく生涯そのまま維持されます。
2の食べ物に生息する細菌は、小腸では少なく、盲腸以降激増し、便の中で生息します。大腸では、常在細菌以上に、この便の中にいる細菌の状態が重要になります。
常在細菌を損なうもの
腸粘膜付近に定住している常在菌は、
- 抗生物質の長期間摂取
- 極端な食習慣
- 過激なストレス
などで、構成のバランスが損なわれてしまうことがあります。
いったんバランスを崩してしまうと、腸内フローラが持っている免疫作用が乱れて働かなくなるだけでなく、腸内でビタミンやホルモンが作られなくなったり、炎症や感染を引き起こしやすくなり、もとの構成を取り戻すことが非常に困難になります。
だから、腸内常在菌は安易に損なうことがないように気をつけないといけないんですね。
次回は、大事な腸内の常在菌を健全に保つ方法をご紹介します。
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